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アカデミー賞2部門(主演女優賞、歌曲賞)ノミネート作品。
男から女になるために性転換手術を控えたトランスセクシャルである主人公”ブリー”はLAで独り暮らしていた。
そんなある日、息子と名乗る少年から突然電話が・・・・。
現れたのは”男”だった頃にできた実の息子であった。
心の整理のため、息子の住むNYへ会いに行くことになる主人公。
そして、何故か一緒にNYからLAへトランス・アメリカ(大陸横断)することで、この奇妙な親子(関係は内緒)の物語が始まる。
主人公は、自分がトランスセクシャルであることで人生が狂いに狂い、人を愛することすら忘れ、性転換手術で”女”になることだけを願って生きてきた。
一方、息子である”トビー”は生まれてこの方愛を知らず、荒んだ人生を歩んできた・・・たった、一つ、まだ見ぬ父親に会うことだけを希望にして・・・。
この凸凹コンビが一緒に旅をすることで、互いに失っていた愛情を取り戻しながら、相手が自分の大切な家族であることを認識していく。
親子としての関係を築くまでの過程として、ブリーとトビー、それぞれの苦しみ、葛藤がよく描かれており、この手の作品は一般人の人間にはなかなか理解できないものだが、不思議と自然に物語に溶け込めた。
また、主人公役の「フェリシティ・ハフマン」の演技が凄い。
見知らぬ女優さんだったのだが、見終わってエンディングで名前を見るまで男優が演じているのかと思ってた。
女性には失礼だが、見た目、性別の判断が難しい容貌。
特殊メイクだったのか?
最後に、エンディングテーマの「ドリー・パートン」が歌う"Travelin'Thru"がこれまた良かった。
特に歌詞に心揺さ振られた。
この作品にピッタリ。
【勝手に評価】7点(作4、好3)
※評価基準・・・作品評価と好き度(各5点満点)を合わせた計10点満点で評価
①作品評価・・・物語、演出、キャスティング等の良し悪し
②好き度・・・単に自分の好みかどうか