20代後半独身男。軽いうつ病&SADによる休養を終えて無事に転職成功。その後の生活+愛犬「あんこ」の話。
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主演:ミッシェル・ファイファーほか
ジャンル:ヒューマンドラマ
人生、どこに落とし穴があるか分からない。
ほんの一瞬目を離した隙に、消えてしまった我が子。
そのことは家族に大きな影を落とし時間だけが過ぎ去る。
その後、奇跡的に発見され、自宅へと戻されるが、9年という時間の溝は簡単には埋められない。
息子の失踪が原因で心を閉ざす母。
本来あるべき家族の姿を取り戻そうと必死に軌道修正をかける父親。
自分が手を離したばっかりに弟が失踪したと自らを責め、自分達のことで精一杯の両親から十分に愛情を注がれず孤独を強める長男。
ある意味、誰も悪くないのかもしれない。
妻が誘拐してきたその子供を献身的に育てていた男も被害者。
だから、皆が苦しむ。
DVDの特典インタビューで主演のミッシェル・ファイファーも言っていたけれど、本当に失われていたのは長男の心。
鑑別所の面会室のシーンで、長男のずぶ濡れの子犬みたいな姿を見たとき、一番苦しんでいた家族は長男だったのだと気付かされ、また、それを知ると一気に物語での兄の存在感が増してくる。
物語の性質も親子愛から兄弟愛へとシフト。
もう、鑑別所のシーンからラストまで泣けて泣けて仕方がない。
ただ、この作品、少し物語を美しく見せすぎているところもある。
現実の出来事ならば、もっと複雑で、醜い争いも生まれているだろう。
誘拐という事件そのものではなく、その影響による家族の苦悩に焦点を当てた良作。
【勝手に評価】8点(作品4、好き4)
※評価基準・・・作品評価と好き度(各5点満点)を合わせた計10点満点で評価
①作品評価・・・物語、演出、キャスティング等の良し悪し
②好き度・・・単に自分の好みかどうか
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