20代後半独身男。軽いうつ病&SADによる休養を終えて無事に転職成功。その後の生活+愛犬「あんこ」の話。
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出演:トム・ハンクス ほか
ジャンル:戦争映画
時に1944年。
第2次世界大戦の欧州戦線において、米英両軍は、ノルマンディ上陸作戦を実行する。
レンジャー部隊のミラー大尉(トム・ハンクス)もこの作戦に動員され、部下を率いて最激戦地のオマハ・ビーチに上陸する。
ドイツ軍の抵抗は激しく、部隊はほぼ壊滅状態。
それでもミラー大尉は部隊の生き残りをかき集め、敵陣地を奪取するという功績をあげる。
そこに、司令部から極秘命令が下る。
戦場より、3人の兄を戦争で失った末っ子のジェームズ・ライアン2等兵を探し出し、故郷の母親の元へ帰国させよと・・・。
そして、ミラー大尉は疑問を感じる部下7人を引きつれ、敵地の奥深くへ出発するのだった。
最初に鑑賞したときには、序盤のリアルで壮絶な戦闘描写があまりに衝撃的で、他のシーンが頭に残らならず、ただの戦争映画アクション映画という印象しかなかった。
数年後、再び見た時にこの作品の印象がガラリと変わる。
物語がもっと深いことに気が付いたのだ。
3人の子供の戦死通知を一度に受け取った母親のシーン。
その心情を思うと、泣けて泣けて仕方がなかった。
酷過ぎる。
劇中で始終問いかけられる、たった1人のために8人が命を賭ける意味。
惨たらしい戦場の中で失われつつある「人」として大切な何かを命を掛けてでも取り戻したい、最期まで「人」としてありたい。
そんな思いが感じられた。
派手な戦闘シーンに隠れがちだが、こういった深い人間ドラマ的要素を核にしているから、物語がただの戦争アクション映画に陥っていない、人間味溢れる素晴らしい作品になったのだと思う。
この映画の小説版が出版されているのだが、こちらもお勧めだ。
結末は同じだが、より詳しい時代背景、登場人物の過去、探索隊のメンバー間のやりとりなどが描かれているために、より感情移入できる。
自分の場合、どちらかと言えば小説版の方が泣けた。
【勝手に評価】9点(作4、好5)
※評価基準・・・作品評価と好き度(各5点満点)を合わせた計10点満点で評価
①作品評価・・・物語、演出、キャスティング等の良し悪し
②好き度・・・単に自分の好みかどうか
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